高配当株に投資する人も増えてきました。
合わせて見ると理解が深まります。
① 高配当株の調子がいい
② SNSで発信する人が増えた
③ 新しい指数が増えた
などが考えられます。
・ 何もせずともお金が入ってくる
・ 収入のめどがわかる(成長株より)
・ 値動きがおとなしい(成長株より)
といったメリットがあります。
高配当株投資は
長期的に安定した銘柄を探すのが
非常に難しいのがデメリットです。
『YOC (Yield on Cost)』
という指標に着目します。
YOCの考え方を知ると
投資の方針が明確になるはずです。
改めましてこんにちは!
たいか(Twitter:Taica)です。
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YOC (Yield on Cost)を徹底解説
高配当株投資をする上で
気にするのが配当利回りではないでしょうか?
高配当株といえば
配当利回りは3~5%程度が定番ですね。
現時点の配当(予想) ÷ 現時点の株価
を指し示します。
ここで皆さんに考えてほしいのは
高配当株投資をする目的です。
長期的に安定した収入が
欲しいからではないでしょうか?
つまりは現時点だけでなく
将来的な利回りも大事です。
YOC (Yeild on Cost)と呼びます。
YOC?
初めて聞いたけど何それ?
YOCとは以下の式で算出できます。
予想年間配当金 ÷ 投資原価
例えば高配当株を買った場合
株価1万円で配当金400円なら配当利回り4%。
この時のYOCも同じく4%です。
その株の配当金が5年後の状態で
株価3万円で配当金1200円なら配当利回り4%
この時のYOCは12%です。
これを実現するには
1つ大事な要素が必要です。
『将来どこまで増配してくれるか』
です。
将来の高配当株と思って買ったら、減配したら悲しい…
企業分析や財務諸表を理解する力が必要であり
人によっては得意・不得意があると思います。
・ 配当政策は増配や累進と明確であるか
・ 配当性向、自己資本比率に余力はあるか
・ 高利益なビジネスモデルであるか
結構な時間も必要になってきますね。
『高配当株投資 こんな人にオススメできない特徴5選』
次からは実際の銘柄の状況を確認して
YOCで銘柄選びをするべき理由を見てみましょう。
大手通信業3社です。
・ KDDI
・ ソフトバンク
これらを徹底解説していきますね。
YOCの比較:NTT vs KDDI vs ソフトバンク
まずは大手通信業の
YOCを比較していきましょう!
ちなみに
X(旧Twitter)でアンケートをとりました。
高配当投資家の皆さん!
ポチっと回答いただけないでしょうか。
NTT, KDDI, ソフトバンク
どの銘柄が一番好きですか?参考に今の利回り
NTT:2.8%
KDDI:3.1%
ソフトバンク:5.1%— たいか@投資節約 ×副業ブロガー (@Taica_sheep) October 30, 2023
① NTT:48%
② KDDI:36%
③ ソフトバンク:16%
という順番でした。
NTT:2.8%
KDDI:3.1%
ソフトバンク:5.1%
配当利回りだと
圧倒的にソフトバンクがよきです。
なぜ他2社が人気なのでしょうか?
ここにも
将来利回りYOCが影響すると思います。
ということで
3社の状況を確認していきましょう!
配当利回りの推移
3社の配当推移はこちらの通りです。
NTTの配当金の推移
KDDIの配当金の推移
ソフトバンクの配当金の推移
・ NTTは13年連続増配
・ KDDIは21年連続増配
・ ソフトバンクは6年減配なし
ソフトバンクの配当金は5.1%で
今は高いものの
NTT, KDDIは連続増配中なので
将来利回りYOCで考えると
ソフトバンクの利回りを抜くかもしれません。
5年前、10年前に3社の株を買っていると
現在の利回り(YOC)はどうなるか
検証してみましょう。
5年前、10年前に買った場合の大手通信会社3社のYOCは?
以下のYOCの算出式より
予想年間配当金 ÷ 投資原価
当時の投資原価を見るために
株価を確認しましょう。
ソフトバンクの上場は2018年12月なので
それ以降で比較したチャートがこちら👇
日経平均株価と比較すると
高配当株にも関わらず
株価も上昇していますね。
NTTやKDDIは
日経平均より2倍も増加はスゴイ!
長期的なチャートも確認しましょう。
2010年からの推移を比較すると
日経平均に比べて
NTT, KDDIは3倍以上も増加しています。
大手通信社は
インカムゲインもキャピタルゲインも
魅力的で人気の理由がわかりますね💡
チャートを見たところで
当時の株を買った時の
YOCを見ていきましょう。
NTT | KDDI | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
5年前の株価 | 99円 | 2858円 | 1226円 |
5年前の配当金 | 3.8円 | 105円 | 85円 |
購入時の利回り | 3.8% | 3.7% | 6.9% |
現在の配当金 | 5円 | 140円 | 86円 |
5年前購入株価のYOC | 5.1% | 4.9% | 7.0% |
*ソフトバンクは配当金が2回でた2020年からのデータです。
NTTとKDDIは連続増配しているので
YOCは5.0%程度まで上昇しています。
一方でソフトバンクは
配当金が変化していないので
7.0%でとどまっています。
(これもスゴイことですね。)
NTT:2.8%
KDDI:3.1%
ソフトバンク:5.1%
なので早く投資するのが大事だとわかりますね。
つづいて
10年前に株を買ったらどうなったでしょうか。
NTT | KDDI | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
10年前の株価 | 52円 | 1954円 | 1226円 |
10年前の配当金 | 1.8円 | 56.6円 | 85円 |
購入時の利回り | 3.5% | 2.9% | 6.9% |
現在の配当金 | 5円 | 140円 | 86円 |
10年前購入株価のYOC | 9.6% | 7.2% | 7.0% |
NTTもKDDIも配当金は2.5倍も
上昇していますね。
想像以上にスゴイ!!
増配しないソフトバンクは
7%から5%に利回りが下がっていますが
連続増配するNTTやKDDIは
7%、ひいては10%まで利回りが上がります。
増配する意思があるのか?
増配できる余力はあるのか?
私たちにとっては
将来で増配してくれる企業がいいですよね。
ざっくりながら
大手通信企業3社の未来を考えてみましょう。
ということで
財務諸表をまとめてみました!
大手通信会社3社の増配力を分析
こちらは増配力で分析する上で
重要なパラメーターです。
NTT | KDDI | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
配当政策 | 増配と明記 | 増配と明記 | 明確でない |
配当性向 | 33.70% | 43.00% | 76.6% |
自己資本比率 | 34.20% | 42.70% | 15.0% |
営業利益率 | 14.80% | 19.40% | 13.7% |
1年増配率 | 4.2% | 3.7% | 0% |
5年増配率 | 6.8% | 5.9% | - |
10年増配率 | 11.4% | 12.4% | - |
NTTの配当政策
株主還元の充実は、当社にとって最も重要な経営課題の1つであり、継続的な増配の実施を基本的な考え方としております。引用:NTTのHP
KDDIの配当政策
ソフトバンクの配当政策
配当政策
配当は、中間配当および期末配当の年2回を基本的な方針とし、昨年度までに引き続き、業績動向、財政状態、キャッシュ・フローの状況などを総合的に勘案して安定性、継続性に配慮しながら実施していく方針です。引用:ソフトバンクのHP
NTT・KDDIとソフトバンクを比較すると面白いですね。
NTTとKDDIは以下と見えてきたので
将来もまだ増配する余力がありそうですね。
・ 配当性向、自己資本に余力あり
・ 利益率も高く安定している
今高配当も大事である一方で
将来の利回りが高い銘柄を探すも大事かなと思います。
まとめ
『YOC (Yield on Cost)』
という指標に着目しました。
予想年間配当金 ÷ 投資原価
YOCとは将来利回りに近い考え方です。
YOC(Yeild on Cost)の考え方を知ると
投資の方針の一つとして参考になると思います。
YOCを知ると
今、配当利回りが高い銘柄でなく
将来の利回りが高いことが重要だとわかります。
実際に大手通信会社の3社を比較すると
今の配当利回りが高いのはソフトバンクですが
5年、10年先の利回りはNTTやKDDIが高いです。
一方で
YOCが高い銘柄を探すためには
増配できる余力はあるのか?
と企業分析が難しく
長期的に安定した銘柄を探すのは
時間がかかるのがデメリットです。
きちんと知識を得れれば
不労所得を得られるチャンスは転がっています。
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最後まで読んでいただき
ありがとうございました!!
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